全40作品。ウィリアム・ハートが出演した映画ランキング

物質社会を捨て、アラスカの荒野へ。全てを捧げた若者の、真実を探す壮絶な旅路。

1990年代初頭のアメリカ。裕福な家庭に生まれ、名門大学を優秀な成績で卒業したクリストファー・マッカンドレス。約束された未来を捨て、彼は全財産を寄付し、身分を捨て去る。アレグザンダー・スーパートランプと名乗り、ヒッチハイクでアメリカを放浪する彼の最終目的地は、アラスカの荒野。旅の途中で出会う人々との交流、そして大自然の脅威。物質的な豊かさから解放された彼が、その果てに見たものとは。真の幸福を追い求めた若者の、実話に基づく魂の記録。

1990年ブルックリン。一軒のタバコ屋を舞台に、偶然が織りなす人々の奇妙で心温まる人間模様。

舞台は1990年、ブルックリンの片隅に佇む一軒のタバコ屋。店主オーギー・レンは、14年間毎日同じ場所の写真を撮り続ける男。ある日、彼は強盗に襲われた人気作家ポールを助ける。この出会いをきっかけに、オーギーの撮りためた写真、彼の元に現れた謎の黒人青年、そして18年ぶりに訪ねてきた昔の恋人。それぞれの物語が煙のように絡み合い、ささやかな嘘と真実が交錯する日常。人生の偶然と不思議を味わう、珠玉の群像劇。

南米の刑務所、同室になった政治犯と女装の同性愛者。交わるはずのない二人が、映画の話をきっかけに魂を重ねる。

軍事政権下の南米、薄暗い刑務所の一室。そこに収監された、主義を貫く政治犯バレンティンと、女装の同性愛者モリーナ。思想も性格も正反対、相容れないはずの二人。しかし、モリーナが語り聞かせる甘く切ない映画の物語が、過酷な現実を忘れさせる唯一の慰めとなっていく。虚構の世界に心を寄せ合ううち、二人の間には友情とも愛情ともつかない不思議な絆が芽生える。だが、その関係は所長の企みによって利用され、彼らは過酷な選択を迫られることに。人間の尊厳と愛の形を問う、密室の会話劇。

テレビニュースの舞台裏で繰り広げられる、仕事と恋の三角関係。報道の理想と現実の狭間で揺れる、敏腕プロデューサーの選択。

ワシントンのテレビ局で働く、才能豊かだが気難しいニュースプロデューサーのジェーン。彼女の前に、二人の対照的な男性が現れる。一人は、聡明で取材力もあるが、ルックスに恵まれない記者のアーロン。もう一人は、ハンサムでカリスマ性はあるが、ニュースキャスターとしては未熟なトム。ジェーンは、報道の真実を追求するアーロンに惹かれつつも、視聴者を魅了するトムのスター性に心を奪われる。視聴率至上主義が台頭するテレビ業界を背景に、三人のキャリアと恋が複雑に絡み合う。報道とは何か、そして本当の愛とは何かを問う、大人のための物語。

聴覚障害を持つ女性と、彼女に話すことを教えようとする教師。言葉を超えた愛と魂の衝突の物語。

ろうあ学校に赴任してきた、情熱的な男性教師ジェームズ。彼は、そこで働く卒業生の女性サラと出会う。聡明でありながら、頑なに聴者の世界を拒絶し、心を閉ざす彼女。ジェームズは彼女に話すことを教えようと試み、二人は激しくぶつかり合いながらも、やがて愛し合う関係に。しかし、そこには「音のある世界」と「静寂の世界」という、決して交わることのない壁。言葉を超えた魂の結びつきを描く、感動のラブストーリー。

ベトナム戦争の英雄に、名誉勲章を。30年の時を経て、隠された真実を暴くための調査が始まる。

1999年、米国防総省。空軍兵ハフマンは、ベトナム戦争で多くの仲間を救い戦死した空軍兵ピッツェンバーガーへの名誉勲章授与の調査を命じられる。なぜ彼の英雄的行為は、30年以上も黙殺されてきたのか。ハフマンは、当時の戦友たちを訪ね歩き、証言を集めていく。しかし、調査を進めるほどに、国家が隠蔽してきた巨大な陰謀が姿を現す。英雄の真実を求め、巨大な権力に立ち向かう男の孤独な戦い。

友の死をきっかけに15年ぶりに集まった大学時代の仲間たち。週末の再会が、忘れかけた夢と現実、そして変わらぬ友情を浮き彫りにするヒューマンドラマ。

1980年代のアメリカ。大学時代の仲間アレックスの突然の自殺。その葬儀で15年ぶりに再会した7人の男女。彼らは週末を共に過ごすことに。かつて理想に燃えていた彼らも、今では医者、ジャーナリスト、主婦とそれぞれの人生。懐かしい音楽に身を委ね、昔話に花を咲かせる中で、誰もが抱える夢と現実のギャップが露わになる。結婚、仕事、不倫、そして友の死。語られなかった想いや後悔が交錯し、彼らの絆が試される。過ぎ去った時間と変わってしまった自分たち。この再会が彼らの未来に灯すものとは。

宇宙帝国の未来を賭け、砂の惑星アラキスで覚醒する若き公爵の宿命。壮大なSF叙事詩の幕開け。

遥か未来の宇宙帝国。貴族アトレイデス家の後継者ポールは、皇帝の命令で一族と共に砂の惑星「アラキス」へ移住。そこは、宇宙の最も貴重な資源「スパイス」が採れる唯一の場所。しかし、これは宿敵ハルコンネン家の仕組んだ罠。父を殺され、全てを失ったポール。過酷な砂漠で先住民フレメンと出会った時、彼の中で眠っていた偉大な力が覚醒を始める。復讐と全宇宙の運命を懸けた、伝説の救世主の壮絶な戦いの記録。

仕事一筋の娘が、末期癌の母の介護のため帰郷。家族の真実と自らの人生を見つめ直す、感動のヒューマンドラマ。

現代のアメリカ。ニューヨークの雑誌社で働く、野心的なジャーナリストのエレン。ある日、尊敬する父から、末期癌に侵された母ケイトの介護を頼まれ、キャリアを中断し実家へ戻ることに。完璧だと思っていた父の隠された一面と、これまで軽んじてきた母の深い愛情に触れるエレン。母の死が迫る中、彼女は家族の絆、そして本当に大切なものとは何かという問いに直面する。家族の秘密が明らかになる時、彼女が下す決断とは。母が娘に遺した、最後の「真実」。

傲慢な天才外科医が、がん宣告を機に初めて「患者」となる。命の尊厳と医療の在り方を問う、感動のヒューマンドラマ。

現代アメリカの大病院。神の手を持つと謳われる心臓外科医ジャック・マッキーは、冷徹で患者をモノとしか見ていない傲慢な男。しかしある日、彼自身が喉頭がんであるという非情な宣告を受ける。絶対的な権威を持つ医師から、無力な一人の患者へ。これまで自らが作り上げてきた非人間的な医療システムの現実を、身をもって体験する屈辱の日々。病を通して、彼は医師として、そして一人の人間として本当に大切なものを見つけ出す。魂の再生の物語。

巨匠スティーヴン・キングが仕掛ける、日常に潜む8つの悪夢。平凡な日常が、予測不能な恐怖へと変貌するオムニバス・スリラー。

現代アメリカを舞台に、スティーヴン・キングの短編小説から選び抜かれた8つの物語。ある殺し屋は、意志を持つオモチャの兵隊に追い詰められる。ある夫婦は、地図にない町に迷い込み、恐怖の住人たちに遭遇。ごく普通の日常が、一つの奇妙な出来事をきっかけに、悪夢のような非日常へと反転。登場人物たちは、超常現象や自らの心の闇と対峙し、生き残るために必死にもがく。彼らを待ち受ける、皮肉で衝撃的な結末の数々。

「本当のパパに会いたい」息子の願いが、不器用な父親との絆を揺るがす。ウェールズの田舎町を舞台にした感動の物語。

イギリス、ウェールズの静かな田舎町。郵便局長として働く、独身で内気な男グレアム。彼には10年間育ててきた養子のジェイムズがいた。ある日、ジェイムズが突然「本当の父親に会いたい」と言い出す。戸惑いながらも、グレアムはジェイムズのために実の父親を探す旅に出ることを決意。息子を失うかもしれないという不安と愛情との間で、彼の心は激しく揺れ動く。旅の果てに二人が見つけ出す、血の繋がりを超えた「家族」の真実。心温まる感動作。

人間の意識の根源を探る科学者の狂気。薬物と遮断タンクが導く、時空を超えた禁断の肉体変異。

1970年代、アメリカ。ハーバード大学の異常心理学者エディ・ジェサップ。彼は人間の意識の起源を探るため、自らを被験者とし、感覚遮断タンクを用いた実験に没頭。さらにメキシコの秘薬を入手し、実験は常軌を逸した領域へと突入する。彼の精神は時空を超え、その肉体は人類の祖先、さらには生命の根源へと退行を始める。愛する妻の制止も聞かず、未知への探求を続けるエディ。意識の深淵で彼が目撃したもの、そして彼を待ち受ける恐るべき結末。これは、知的好奇心が招いた、壮絶なSFホラー。

自らの運命を切り開き、幾多の障害を乗り越えて幸せを掴み取った女性の姿を描く文芸メロドラマ。シャーロット・プロンテ女史の同名の名作長編小説、6度目の映画化。監督は「ロミオとジュリエット」「ハムレット」など文芸作品を数多く手掛けているフランコ・ゼフィレッリ。衣裳は「眺めのいい部屋」（アカデミー衣裳デザイン賞）のジェニー・ビーヴァンが担当。「小さな泥棒」「メルシー・ラ・ヴィ」のシャルロット・ゲンスブールがヒロインを演じ、「ピアノ・レッスン」の演技で11歳でアカデミー助演女優賞を受賞した名子アンナ・パキンがその幼年時代を演じる。共演は「ドクター」「スモーク」のウィリアム・ハート、「野生の夜に」ノマリア・シュナイダー、「ドライビングMISSデイジー」のジョーン・ブローライト、「フォー・ウェディング」のフィオナ・ショウ、「ハワーズ・エンド」のサミュエル・ウェスト、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名優ジョン・ウッド、スパーモデルのエル・マクファーソンほか。

1999年、世界滅亡の危機。謎の男を追い、世界を巡る女の旅路を描く、ヴィム・ヴェンダース監督による壮大なSFロードムービー。

舞台は1999年、制御不能な核衛星が地球に接近し、世界が終末の予感に包まれる近未来。パリに住むクレアは、謎の男サムと運命的に出会い、彼を追って世界中を旅する決意。サムは、盲目の母のために映像を記録する特殊なカメラを携え、何者かに追われる身。リスボン、モスクワ、東京、そしてオーストラリアへ。壮大な追跡劇の果てに二人が辿り着く、夢と記憶の真実。愛とテクノロジーを巡る究極の物語。

裕福な家庭に育った少女が出会った、永遠の時を生きる一家。森の奥深くで知った秘密と、究極の選択を描くファンタジー・ロマンス。

20世紀初頭のアメリカ。厳格な家庭に息苦しさを感じる少女ウィニー。ある日、森へ足を踏み入れた彼女は、泉の水を飲んで不老不死となったタック一家と出会う。一家の次男ジェシーと心を通わせ、永遠に続く命の喜びと悲しみを知るウィニー。しかし、その泉の秘密を狙う怪しい男の影が忍び寄る。愛する人と共に永遠を生きるか、それとも限りある命の輝きを選ぶのか。少女の人生を大きく揺るがす、運命の決断。

ある失意のライターがたどる心の交流を描くロマンティック・コメディー。アン・タイラーの同名小説の映画化で、エグゼクティヴ・プロデューサーはフィリス・カーライルとジョン・マルコヴィッチ。製作・監督・脚本は「シルバラード」のローレンス・カスダン、共同製作はチャールズ・オークンとマイケル・グリロ、共同脚本はフランク・ガラチ、撮影はジョン・ベイリー、音楽はジョン・ウィリアムス（2）が担当。出演はウィリアム・ハート、キャスリーン・ターナー、ジーナ・デイヴィス（89年度アカデミー賞助演女優賞）ほか。

　冬のゴーリキー公園で発見された三つの死体。顔を剥がれ身元が判明しないため捜査は難行するが、担当の警察官は背後にKGBの暗躍をかぎつける……。

古より語り継がれてきた父と子の対立と愛憎を、ガエル・ガルシア・ベルナル主演で描くサスペンスドラマ。海軍を除隊したばかりのエルビスは、亡き母親から聞かされていた父親デビッドに会うためにテキサス南部の小さな町を訪れる。だが、現在は牧師となり、妻、息子、娘に囲まれて幸せに暮らしているデビッドは、エルビスを拒絶する……。監督は「ハワーズ・エンド」などの編集を経て、TVドキュメンタリーなどを手がけてきたジェームズ・マーシュ。

ニューヨークの裕福な主婦が手にした魔法のハーブ。退屈な日常が、不思議で奇妙な自己発見の旅へと変わる。

ニューヨークの高級住宅街に暮らす主婦アリス。夫に愛され、何不自由ない生活を送る彼女だったが、心の中は満たされない退屈な日々。ある日、背中の痛みをきっかけにチャイナタウンの漢方医を訪れた彼女は、不思議なハーブを手に入れる。そのハーブを飲むと、透明人間になったり、過去の恋人に会えたりと、次々と奇妙な出来事が起こり始める。魔法の力に翻弄されながら、アリスはこれまで見過ごしてきた自分自身の本当の願いや人生の意味と向き合っていく。一人の女性が魔法を通じて本当の自分を見つけ出す、奇想天外なファンタジー。

激しい暑さにむせぶフロリダを舞台に、謎めいた女と出会った若い弁護士が遺産相続を背景にした恐ろしい罠にまきこまれてゆく姿を描く。製作はフレッド・Ｔ・ガロ、監督・脚本は「レイダース　失われた聖櫃＜アーク＞」の脚本を手がけたローレンス・カスダン、撮影はリチャード・Ｈ・クライン、音楽はジョン・バリー、編集はカロル・リトルトン、製作デザインはビル・ケニーが各々担当。出演はウィリアム・ハート、キャスリーン・ターナー、リチャード・クレンナ、テッド・ダンソン、Ｊ・Ａ・プレストン、ミッキー・ロークなど。

口のきけない少女が知恵と勇気をふりしぼって大活躍する痛快アクション。監督・製作・脚本・音楽は「アムステルダム無情」のディック・マース。撮影はマルク・フェルペルラン。出演は「母の眠り」のウィリアム・ハート、「スチュアート・リトル」のジェニファー・ティリー、映画初出演のフランチェスカ・ブラウンほか。

「めぐり逢えたら」で大人のラブストーリーを描いたノーラ・エフロンのファンタジックコメディ。タブロイド紙の記者フランクのもとに、「うちに天使がいる」という手紙が届く。クリスマスのネタにすべく、新人記者ドロシーと共にアイオワへ向かったが、目にしたのは翼のはえた中年男だった。「パルプ・フィクション」でギャング役を好演したジョン・トラボルタが一転、天使役に挑戦。記者役は、「グリーン・カード」のアンディ・マクダウェルとアカデミー賞俳優ウィリアム・ハート。

夫の浮気にブチ切れた妻の、ありえないほどドジでマヌケな殺害計画を描くブラック・コメディ。

ピザ屋を経営するジョーイを献身的に支える妻ロザリー。しかし、夫はとんでもない浮気者だった。その事実を知った彼女の愛は、一瞬にして殺意へと変わる。母親や店の従業員、果ては雇った殺し屋まで巻き込み、奇想天外な夫の殺害計画を実行。だが、毒を盛っても、爆弾を仕掛けても、銃で撃っても、なぜか夫は死なない不死身の男だった。次々と失敗する計画は、事態をどんどん予測不可能な方向へと導いていく。果たして、彼女は夫を殺して安らぎを得ることができるのか。愛と殺意が暴走する、抱腹絶倒の物語。

山田洋次監督の「幸福の黄色いハンカチ」（77）をハリウッド映画としてリメイク。主演はウィリアム・ハート、クリステン・スチュワート、エディ・レッドメイン。アメリカ南部、憂うつな日々を送る少女マーティーンは、風変わりな青年ゴーディにドライブへ誘われ、流されるまま旅に出る。やがて2人はミシシッピ川のほとりでひとりたたずむ中年男性ブレットに出会い、旅路をともにすることになる。6年の刑期を終えたばかりのブレットは、「ニューオーリンズで確かめたいことがある」と、過去を語りだす。

死に直面する末期患者と向き合う医療従事者たちを追った、Netflix製作によるドキュメンタリー。2019年・第91回アカデミー賞の短編ドキュメンタリー賞にノミネート。信念を持った献身的な医療事業者の姿から、生と死への新たな向き合い方を見いだしていく。監督はアカデミー賞受賞作「ハーヴェイ・ミルク」のロブ・エプスタインと、「セルロイド・クローゼット」などでエプスタインとともにドキュメンタリーを手がけてきたジェフリー・フリードマン。

脳腫瘍を患う少年と昆虫学者の、伝説の青い蝶を巡る奇跡の旅。

舞台はカナダ、モントリオール。脳腫瘍で余命いくばくもない10歳の少年ピート。彼の最後の夢は、世界で最も美しいとされる伝説の蝶「ブルーモルフォ」を捕まえること。その夢を叶えるため、昆虫学者のアランはピートを連れてコスタリカの熱帯雨林へと旅立つ。険しい自然、刻一刻と迫る病魔。困難な旅路の果てに、二人が見つけるものとは。生命の輝きと希望を描く感動の物語。

第2次大戦前後のカリフォルニアを舞台に、ある愛に翻弄され、崩壊してゆくスペイン人移民一家の悲劇を描くドラマ。エグゼクティヴ・プロデューサーはキャロライン・ファイファーとシェブ・ゴードン。監督・脚本は「エル・ノルテ　約束の地」のグレゴリー・ナヴァ、製作・共同脚本はアンナ・トーマス、撮影はジェームズ・グレノン、音楽はエンニオ・モリコーネが担当。出演はウィリアム・ハート、ティモシー・ハットンほか。

片足を奪った伝説の白いマッコウクジラ「モビィ・ディック」。狂気に満ちたエイハブ船長の復讐心が、乗組員を破滅の航海へと誘う海洋スペクタクル。

19世紀アメリカ、捕鯨業が栄える時代。船乗りを夢見る青年イシュメールは、捕鯨船ピークォド号に乗り込む。船を支配するのは、かつて「モビィ・ディック」と呼ばれる巨大な白いマッコウクジラに片足を食いちぎられた、義足のエイハブ船長。彼の航海の目的は、鯨油を得ることではなく、ただひたすらに白鯨へ復讐することだった。船長の狂気的な執念は、やがて乗組員全員を飲み込んでいく。荒れ狂う嵐、不吉な警告、そして仲間との対立。数々の困難を乗り越え、彼らはついに太平洋の果てで、宿敵モビィ・ディックと対峙する。人間と大自然との壮絶な死闘の幕開け。

Netflixで2023年3月17日から配信。

パリとNY、アパルトマン交換から始まる奇妙な出会い。精神分析医と謎の女性が織りなす、お洒落なロマンティックコメディ。

ニューヨークで活躍する精神分析医のヘンリーは、患者たちとの日々に疲れ果て、パリのアパルトマンとの交換生活を決意。一方、パリジェンヌのベアトリスもまた、刺激を求めてニューヨークへ。しかし、ヘンリーの留守宅には、彼の患者たちが次々とカウンセリングに訪れる。事情を知らないベアトリスは、いつしか代役のセラピストに。遠く離れた二つの都市で、互いの生活に入り込んでしまった二人。顔も知らない相手への興味が募る中、物語は思わぬ方向へ。すれ違いが恋を生む、大人のための物語。

英ロンドンを舞台に、60歳を過ぎて第二の人生を歩み始めた女性が理想の人生を模索しながら奮闘する姿を描いたヒューマンドラマ。建築家の夫アダムと30年間の結婚生活を送ってきたメアリーは、気がつけば60歳。子どもたちも独立して孫にも恵まれたが、ふとしたきっかけで、これまでの人生や夫婦の老後について思いをめぐらせるようになる。メアリーが老いを実感する一方で、アダムは若手スタッフとの共同作業に熱意を燃やし、2人の仲は次第にぎこちなくなっていくが……。監督は、名匠コスタ＝ガブラスの娘で「ぜんぶ、フィデルのせい」（2006）で長編デビューしたジュリー・ガブラス。

1957年の名作「めぐり逢い」をモチーフに、カトリーヌ・ドヌーヴとウィリアム・ハート共演で描く大人のラブ・ロマンス。監督は、「エステサロン／ヴィーナス・ビューティ」のトニー・マーシャル。

ジャン・レノ、ベン・ウィショー、ケイティ・ホームズら豪華キャスト共演によるサスペンスドラマ。「ハート・ロッカー」「エウロパ」などの俳優クリスチャン・カマルゴが監督・脚本を手がけ、チェーホフの戯曲「かもめ」をベースに、故郷の田舎町に集まった家族が織りなす交流と愛憎を描く。大女優のエリザベスは5月の戦没者追悼記念日を実家で過ごすため、愛人の気鋭映画監督ピーターを伴ってニューイングランドに帰郷する。彼女はそこで、病状が悪化した兄ハーブや前衛アートに傾倒する息子エリックら、ひと癖もふた癖もある家族たちと再会する。彼らは都会で華々しく活躍するエリザベスに尊敬の眼差しを向けると同時に、憎悪の感情も抱えていた。

死に至るウィルスにさらされた人々の苦悩と戦いを、サスペンスフルに描いたヒューマン・ドラマ。戦後フランス文壇の巨人、アルベール・カミュが47年に処女作『異邦人』に続いて発表し、彼の名声を世界的に高めた小説『ペスト』の映画化。舞台を現代の南米の架空の小都市に移し、エイズをはじめとする時代状況の変化に即した新たな解釈が付け加えられているが、原作にほぼ忠実に映像化されている。監督・脚本はアカデミー外国映画賞ほか35もの賞を受賞した「オフィシャル・ストーリー」や、「私が愛したグリンゴ」で知られるルイス・プエンソ。製作はクリスチャン・チャレット、ジョナサン・プリンス、ジョン・ペッパー。撮影はフェリックス・モンティ。印象深い旋律でドラマを彩る音楽は、「炎のランナー」（アカデミー作曲賞受賞）、「ブレードランナー」などのヴァンゲリスが担当。出演は「最高の恋人」のウィリアム・ハート、「仕立て屋の恋」「ジャンヌ」（二部作）のサンドリーヌ・ボネール、「グラン・ブルー」のジャン・マルク・バール、94年に他界した「蜘蛛女のキス」「アダムス・ファミリー」シリーズのラウル・ジュリア、「ゴッドファーザー」「ジェロニモ」など豊かなキャリアを誇るロバート・デュヴァルと、豪華キャストが揃い踏み。

惨殺死体を発見したマンモス・ビルの管理人が、取材に来た女性ＴＶキャスターとともに殺人事件の謎を追うというロマンチック・スリラー。製作・監督は「ヤングゼネレーション」のピーター・イエーツ、脚本は同じく「ヤングゼネレーション」のスティーヴ・テシック。撮影はマシュー・Ｆ・レオネッティ、音楽はスタンリー・シルヴァーマンが担当。出演はウィリアム・ハート、シガニー・ウィーヴァー、クリストファー・ブラマー、ジェームズ・ウッズなど。日本版字幕は岡枝慎ニ。カラー、ビスタサイズ。1981年作品。

地球の未来を担って宇宙空間に飛び出した科学者一家の冒険を描くＳＦアクション。往年のテレビシリーズ『宇宙家族ロビンソン』（65～68、製作はアーウィン・アレン）の映画化で、「バットマン＆ロビン　Mr.フリーズの逆襲」のアキヴァ・ゴールドマンが脚本を執筆、監督には「ゴースト＆ダークネス」のスーティーヴン・ホプキンスがあたった。製作はホプキンス、ゴールズマン、マーク・Ｗ・コッチ、カーラ・フライ。製作総指揮は「セイント」のメイス・ニューフェルド、ボブ・レーメ、リチャード・サパーステイン、マイケル・デ・ルカ。撮影は「ブロークン・アロー」のピーター・レヴィ。音楽は「インフィニティ無限の愛」のブルース・ブロートン。美術は「未来世紀ブラジル」「カットスロート・アイランド」のノーマン・ガーランド。編集は「バットマン」のレイ・ラヴジョイ。衣裳は宇宙服デザインを「フィフス・エレメント」のヴィン・バーナンが担当。ＳＦＸは空間造形を「タイタニック」「スポーン」のシネサイト、アニマトロニクスを「ベイブ」のジム・ヘンソン工房、特撮監督を「フィフス・エレメント」のニック・アルダー、特殊効果監修を「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のアンガス・ピッタートンが担当。エンド・クレジット作成は「スポーン」「ナイトウォッチ」のイマジナリー・フォーシズ。出演は「スモーク」のウィリアム・ハート、「フィフス・エレメント」のゲーリー・ゴールドマン、「オースティン・パワーズ」のミミ・ロジャース、「ブギーナイツ」のヘザー・グレアム、子役で「めぐり逢い」のジャック・ジョンソンと「アナスタシア」（声優として参加）のレイシー・シャベール、人気テレビシリーズ『フレンズ』（日本ではＷＯＷＯＷで放映）のマット・ルブランクほか。オリジナルシリーズのジューン・ロックハート、マーク・ゴダート、マーク・クリステン、アンジェラ・カートライトも姿を見せている。