-
ニューヨークの裁判所。18歳の不良少年が実父殺害の容疑で裁かれようとしていた。12人の陪審員たちは評決の投票をするが、ただひとり陪審員8番だけが無罪を主張し、改めて審議が行なわれることに。それでなくても疲れきっていた11人は苛立つが、8番の説得によって次々と無罪に転じていく。はたして審議の行方は? レジナルド・ローズ脚本のテレビドラマを映画化。シドニー・ルメットがこの作品で映画初監督を飾った。
ネット上の声
- 日本で陪審員制度導入するならまずこれ見て
- 今さらながら、高評価だったので私も
- ディスカッション劇の古典的傑作。
- 本当に凄い作品を観てしまった!
裁判・法廷、 サスペンス
- 製作年1957年
- 製作国アメリカ
- 時間95分
- 監督シドニー・ルメット
- 主演ヘンリー・フォンダ
-
数多くの傑出した黒澤監督作品の中でも、特に観客のみならず世界中の映画人に多大な影響を与えた代表作。これ以降「荒野の七人」「宇宙の七人」など、この映画を手本とした作品が多く作られたのは周知の事実。時は戦国時代のとある貧しい農村。農民たちは野盗と化した野武士たちの襲撃を恐れ、おののいていた。そこで村を守るために用心棒を雇うことを決意、食うに窮する七人の侍を探し出し、彼らとともに野武士に対抗すべく立ち上がる……。複数のカメラワークによる迫力ある立ち回りのシーンは見事。
ネット上の声
- ・観てる間ずっとあの村にいる人たちと同じ気持ちになってた。終わった...
- 侍たちよ、永遠なれ!~日本映画最高峰にして伝説的傑作
- 世界映画史に輝く、黒澤作品最高傑作!
- 決して色褪せない傑作エンタメ時代劇
時代劇、 アクション
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間207分
- 監督黒澤明
- 主演三船敏郎
-
週刊明星に連載中の源氏鶏太の同名小説を、「完全な遊戯」の白坂依志夫が脚色、「親不孝通り」の増村保造が監督した喜劇。撮影も「親不孝通り」の村井博。
ネット上の声
- 軽妙なたわいない話。若尾文子をはじめ出演者が溌剌として小気味いい。
- 若尾文子の良さは庶民的なところ、という事を熟知した演出
- このテンポ、この笑い、傑作コメディ
- 信じられないくらい可愛い若尾文子
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督増村保造
- 主演若尾文子
-
市役所の市民課長・渡辺は30年間無欠勤、事なかれ主義の模範的役人。ある日、渡辺は自分が胃癌で余命幾ばくもないと知る。絶望に陥った渡辺は、歓楽街をさまよい飲み慣れない酒を飲む。自分の人生とは一体何だったのか……。渡辺は人間が本当に生きるということの意味を考え始め、そして、初めて真剣に役所の申請書類に目を通す。そこで彼の目に留まったのが市民から出されていた下水溜まりの埋め立てと小公園建設に関する陳情書だった。この作品は非人間的な官僚主義を痛烈に批判するとともに、人間が生きることについての哲学をも示した名作である。
ネット上の声
- いま生きているということ。それは、、、、
- 「渡辺勘治」を通せば見えてくること。
- 組織で地位を守る為には何もしないこと
- 時代が変わっても、変わらないもの
ヒューマンドラマ
- 製作年1952年
- 製作国日本
- 時間143分
- 監督黒澤明
- 主演志村喬
-
偶然殺人事件を目撃してしまった2人の男は、追われる身に。カツラと化粧を施し女性バンドの中に潜り込み、ギャングの目を欺こうとする。名優ジャック・レモンとトニー・カーティスの女装をよりナチュラルに見せるため、モノクロで撮影された。「七年目の浮気」製作終了後、「もう2度とマリリンとは仕事をしない」と公言していたビリー・ワイルダーだったが、彼女の起用により「I wanna be loved by you」のミュージックシーンなど記憶に残る名場面が生まれた。
ネット上の声
- スリルあり、ドタバタあり、ロマンスあり!
- 今でも、よく深夜にやってるよね・・・
- 名人たちの作り上げた喜劇の最高峰!
- 《午前十時》おもしろいのがお好き
コメディ
- 製作年1959年
- 製作国アメリカ
- 時間121分
- 監督ビリー・ワイルダー
- 主演ジャック・レモン
-
アガサ・クリスティの短編「検察側の証人」の映画化。主演のマレーネ・デートリッヒたっての希望で、監督にはビリー・ワイルダーに白羽の矢がたった。ワイルダーにとっては初の法廷劇だが、彼の作品特有の悪女は今作でも健在。ロンドンで、裕福な未亡人の刺殺事件が起きる。容疑の疑いがかけられたレナードは、ロンドンきっての敏腕弁護士ローバーツ卿に弁護を依頼する。しかし、唯一のアリバイを証言する妻が思いもよらないことを口にし……。
ネット上の声
- どんでん返しに本当にひっくり返った(笑)
- ドンデン返し映画☆マイナンバーワンの傑作
- 面白い!どんでん返しをさらにひっくり返す
- 白黒作品=「古い」作品だと思っている人へ
どんでん返し、 裁判・法廷、 サスペンス
- 製作年1957年
- 製作国アメリカ
- 時間117分
- 監督ビリー・ワイルダー
- 主演タイロン・パワー
-
「彼岸花」につづいて野田高梧と小津安二郎が書いた脚本を、小津安二郎が監督した、大人と子供の世界を描いた一篇。撮影は「春を待つ人々」の厚田雄春。
ネット上の声
- 「兄ちゃん、タンマ、あり?」 笑えます!
- 小津さんの中では、ダントツで大好きな作品
- 晩年、第2の名作のピークを生んだ小津監督
- 三丁目の夕日じゃないけど☆2つ半
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国日本
- 時間94分
- 監督小津安二郎
- 主演佐田啓二
-
“明星”連戴、“ラジオ東京”連続放送劇である源氏鶏太の原作小説を「くちづけ(1957)」のコンビ白坂依志夫が脚色、増村保造(監督第二回)が監督した、一人の娘の物語。撮影は「九時間の恐怖」の高橋通夫。主演は「夕凪」の若尾文子、「穴」の菅原謙二、「稲妻街道」の品川隆二、「真昼の対決」の八潮悠子、「夜の蝶」の穂高のり子、川崎敬三、「愛すべき罪」の藤田佳子、「幻の馬」の子役岩垂幸彦など。色彩は大映カラー。
ネット上の声
- 私は女の人の服でノースリーブにふんわりしたスカートが一番好きなんですが、この頃の
- 総天然色がいい。登場人物も天然でいい。
- これを観れば誰でも若尾文子が好きになる
- 若尾文子、きれいでかわいいです☆1つ半
ヒューマンドラマ
- 製作年1957年
- 製作国日本
- 時間89分
- 監督増村保造
- 主演若尾文子
-
アメリカ映画初出演となるオードリー・ヘプバーンと名優グレゴリー・ペック共演によるロマンティックコメディの永遠の名作。
ヨーロッパを周遊中の某小国の王女アンは、常に侍従がつきまとう生活に嫌気が差し、滞在中のローマで大使館を脱出。街中で彼女と偶然出会ったアメリカ人新聞記者ジョーは、大スクープのチャンスとばかりに、彼女が王女だとは知らないふりをしてガイド役を買って出て、観光気分にはしゃぐアンの姿をカメラマンの同僚アービングに撮影させる。しかし、つかの間の自由とスリルを満喫するうちに、アンとジョーの間には強い恋心が芽生えはじめて……。
監督は巨匠ウィリアム・ワイラー。アカデミー賞では主演女優賞、脚本賞、衣装デザイン賞を受賞した。1953年製作で54年に日本公開。日本ではその後も幾度もリバイバル公開されており、2003年には製作50周年記念デジタル・ニューマスター版でリバイバル公開。2023年には製作70周年を記念した4Kレストア版が公開。
ネット上の声
- 「それぞれの都市にそれぞれの魅力があり………ローマ。」
- 彼女は呟く「あの時は本当に楽しかった」と
- 心の中の宝箱にしまっておきたい二人の恋
- レビューを記すのが、恐れ多いです(平伏)
恋愛
- 製作年1953年
- 製作国アメリカ
- 時間118分
- 監督ウィリアム・ワイラー
- 主演オードリー・ヘプバーン
-
「バルタザールどこへ行く」「スリ」で知られる巨匠ロベール・ブレッソンの脱獄ドラマ。1943年、ドイツ占領下のフランス・リヨン。仏軍レジスタンスのフォンテーヌ中尉は、独軍に捕らえられ、モントリュック刑務所に入獄する。拷問され、独房に入れられたフォンテーヌは即座に脱獄を決意。囚人と情報交換をし、スプーンで作ったナイフを武器に着々と準備を進めるが、仲間のオルシニが脱獄に失敗し銃殺されてしまう……。
ネット上の声
- スターも名シーンも無しに残り続ける作品
- 監獄からただ脱獄するだけの映画
- 凄まじくリアルな脱獄手記より
- 列車の轟音が味方になる瞬間
サスペンス
- 製作年1956年
- 製作国フランス
- 時間100分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演フランソワ・ルテリエ
-
ヒューマンドラマ
- 製作年1957年
- 製作国ポーランド
- 時間89分
- 監督アンジェイ・ムンク
- 主演カジミェシュ・オパリンスキ
-
小説新潮連載の川口松太郎原作の映画化。「おーい中村君」の須崎勝弥が脚色、「不敵な男」のコンビ増村保造が監督、村井博が撮影した。「娘の冒険」の川口浩・野添ひとみに、桂木洋子・船越英二・市川和子らが出演。
ヒューマンドラマ
- 製作年1958年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督増村保造
- 主演川口浩
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無声映画からトーキーに移行し始めた頃のハリウッド。人気スターのドンとリナは何度も共演し結婚を噂される間柄だが、ドンはつけ上がった態度のリナに愛想を尽かしている。そんなある夜、ドンは歌も踊りも上手い新進女優キャシーと恋に落ちる。その後、ドンとリナの新作がトーキーで製作されることになるが、リナの致命的な悪声のために不評を買ってしまう。そこでドンはリナの声をキャシーに吹き替えて製作することを思い立つ。「踊る大紐育」のジーン・ケリーとスタンリー・ドーネン監督によるミュージカル映画の傑作。
ネット上の声
- 職人技としか言いようのないタップダンスに釘付け。 コメディ、ロマン...
- やっぱりミュージカル映画はこうでなくっちゃ!
- 名作ミュージカル?いえ今や謎解きムービー
- 何雨に向かって歌ってんだよ、バカ野郎!
恋愛、 ミュージカル
- 製作年1952年
- 製作国アメリカ
- 時間103分
- 監督ジーン・ケリー
- 主演ジーン・ケリー
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巨匠・溝口健二監督が、「安寿と厨子王丸」の童話でも知られる説経節の演目を基にした森鴎外の小説を映画化し、1954年・第15回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した名作。平安時代末期。越後を旅していた厨子王と安寿の兄妹は、人買いに騙され母親と離れ離れになってしまう。丹後の豪族・山椒大夫のもとへ奴隷として売られた2人は過酷な労働を強いられ、10年の月日が流れる。ある日、兄妹は思いがけず母親の消息を知り、安寿は自分を犠牲にして厨子王を逃亡させるが……。ラストの海のシーンはジャン=リュック・ゴダール監督が「気狂いピエロ」で引用したことでも知られる。
ネット上の声
- 古典に命を吹き込んだ溝口流リアリズム
- 映画史上もっとも美しいフィナーレ
- 厨子王にちょっと???・・・
- 珠玉の芸術作品に出会えた!
ヒューマンドラマ
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間124分
- 監督溝口健二
- 主演田中絹代
-
近松門左衛門作の『大経師昔暦』を川口松太郎が劇化(オール読物所載「おさん茂兵衛」)し、それをもととして「忠臣蔵(1954)」の依田義賢が脚本を執筆、「噂の女」の溝口健二が監督に当る。撮影も同じく宮川一夫で、音楽は「千姫(1954)」の早坂文雄の担当。出演者は「銭形平次捕物控 幽霊大名」の長谷川一夫、「母の初恋」の香川京子、「君待船」の南田洋子、「新しき天」の小沢栄の外、進藤英太郎、田中春男など。
ネット上の声
- あなたと離れたくない・・命は惜しみません
- 溝口映画初のヒーロー誕生☆愛と情熱が迸る
- シェイクスピアのような息詰まる悲劇
- 真実の愛は極刑にも勝る重さがある
時代劇
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間102分
- 監督溝口健二
- 主演長谷川一夫
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スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが、ひとりの老人の1日を通して人生のむなしさや孤独をつづり、ベルリン国際映画祭金熊賞をはじめ数々の映画賞に輝いた傑作ドラマ。名誉博士号を授与されることになった老教授が車で授与式場へと向かう道のりを、老教授の回想や悪夢を織り交ぜながら描いていく。老教授を演じるのはサイレント期の名監督として知られるビクトル・シェストレムで、本作が遺作となった。2013年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。2018年の「ベルイマン生誕100年映画祭」(18年7月~、YEBISU GARDEN CINEMAほか)でもリバイバル上映。
ネット上の声
- ベルイマンの世にも奇妙な物語inすえーで
- 他者と向き合い、自分自身と向き合う旅
- 白夜は本当に夢の中にいるようですよ
- 生きながらの屍より、生きながらの生
孤独、 ヒューマンドラマ
- 製作年1957年
- 製作国スウェーデン
- 時間90分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演ヴィクトル・シェストレム
-
1934年にクローデット・コルベール主演で映画化されたファニー・ハーストのベスト・セラーの再映画化で、暗い宿命に泣く女の悲しみを描くメロドラマ。脚色はエリノア・グリフィンとアラン・スコットの共同。監督は「愛する時と死する時」のダグラス・サーク。撮影は「暴れ者」のラッセル・メティ。主演は「青春物語」のララナ・ターナー、「愛する時と死する時」のジョン・ギャビン、それに新人のサンドラ・ディー、「地獄の戦線」のスーザン・コーナー、「南部の反逆者」のファンタ・ムーア、「黄昏に帰れ」のダン・オハーリー等。製作はロス・ハンター。
ネット上の声
- 「ドリーム」と共に、黒人の方々の苦難の時代に更なる想いを寄せ…
- 人生を歩む時に必要な「幸せのものさし」
- 久々に、ラストまで一気に見れました
- 誰が見ても泣くのではないだろうか
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国アメリカ
- 時間124分
- 監督ダグラス・サーク
- 主演ラナ・ターナー
-
映画の都ハリウッドのサイレント時代と50年代、2つの時代がシンクロする作品。「ハリウッドでハリウッドを描く作品が作りたかった」とビリー・ワイルダーは製作意図を語っている。売れない脚本家ギリスは、無声映画時代の大女優ノーマの家へ迷い込む。華やかな世界への返り咲きを願う彼女は、ギーリに脚本の手直しを頼むが……。ノーマ役のグロリア・スワンソンの緊迫感あふれる演技は秀逸。「クレオパトラ」などの監督として知られるセシル・B・デミルが、本人役で登場している。
ネット上の声
- ヘタなホラーよりもよっぽど鳥肌が立つ
- 「イヴの総て」と併せて観たら地獄
- 歴史に語られなかった者達の怨念
- 脚本家とサイレント女優の宿命
ヒューマンドラマ
- 製作年1950年
- 製作国アメリカ
- 時間110分
- 監督ビリー・ワイルダー
- 主演グロリア・スワンソン
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名匠フランク・キャプラ監督がジェームズ・スチュワート主演で贈る、アメリカの良心を描いたメルヘンチックなヒューマンドラマの傑作。子どもの頃からずっとツキに見放されてきた主人公ジョージは、それでも希望を捨てず、家族や町の人々に囲まれながら幸せな日々を送っていた。ところがクリスマスの日、彼は人生最大のピンチに追い込まれる。絶望した彼はついに自殺を図ろうとするが、そこに見習い天使と名乗る男が現れ……。
ネット上の声
- 人生で一番泣いた。人生で一番好きな映画の1つになった。
- 古き良き時代の典型的なアメリカ映画の代表作の一つ
- 地球に生まれてよかったあああぁぁぁぁぁァ
- こんな嬉しい涙、流していいの…!?
冬に見たくなる、 クリスマス、 ヒューマンドラマ
- 製作年1946年
- 製作国アメリカ
- 時間130分
- 監督フランク・キャプラ
- 主演ジェームズ・スチュワート
-
一九五八年のカンヌ映画祭でグラン・プリを授賞されたソヴィエト映画。スピードに富んだ卓抜なキャメラ・ワークや、個人を中心としたテーマの描出で、新しいソ連映画として賞讃された。第二次大戦下の、兵士として出征した恋人を思いながら、空襲下に結ばれた他の男との結婚に悩み、恋人の戦死によって、一人強く生きることを決意する女主人公の物語を、ヴィクトル・ローゾフが執筆、「最後のあがき」「親友」等の未輸入作品を作っているミハイル・カラトーゾフが監督した。キャメラは「女狙撃兵 マリュートカ」のセルゲイ・ウルセフスキー。音楽はエム・ワインベルグ。監督のカラトーゾフは前文化省副大臣という肩書をもっている。女主人公を演じるのはタチアナ・サモイロワ、彼女はこの作品の前に「メキシコ人」という作品でメキシコ女を演じた。他にアレクセイ・バターロフ、ワシリー・メルクーリエフ、アレクサンドル・シュウォーリン、S・ハリートノワ、K・ニキチン、V・ズブコフ等が出演する。後に邦題が「鶴は翔んでゆく」に改題された。
ネット上の声
- ヴェロニカの心を描くモノクロ撮影美
- 鶴にはじまり鶴に終わる
- うーん、、、、。
- 戦争と貞操
ヒューマンドラマ
- 製作年1957年
- 製作国ソ連
- 時間97分
- 監督ミハイル・カラトーゾフ
- 主演タチアナ・サモイロワ
-
デンマークの映画作家カール・テオドア・ドライヤーが、劇作家で牧師のカイ・ムンクによる戯曲「御言葉」を原作に家族の葛藤と信仰の真髄を問い、1955年・第16回ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた傑作ドラマ。
ユトランド半島で農場を営むボーオン一家。真面目だが信仰心の薄い長男は、妻インガーをお産で亡くしてしまう。家族が悲嘆に暮れる中、精神的に不安定で自らをキリストと信じる次男ヨハンネスが失踪。しかし突然正気を取り戻し、インガーの葬儀に現れる。
2021年、特集上映「奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション」にてデジタルリマスター版で上映。2023年にも「カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol.2」(23年12月23日~、シアター・イメージフォーラムほか)で上映。
ネット上の声
- 宗教は嫌いだが、“奇跡”は嫌いじゃない
- 「奇跡」という言葉を考えさせられる
- クリスチャンの心象風景
- 胸に響く映画
ヒューマンドラマ
- 製作年1954年
- 製作国ベルギー,デンマーク
- 時間126分
- 監督カール・テオドール・ドライエル
- 主演ヘンリク・マルベルイ
-
「女狙撃兵マリュートカ」のグリゴーリ・チュフライ監督が、1人の善良な青年兵士の帰郷を軸に反戦をうたった名作ソ連映画。若い兵士アリョーシャは戦場で思わぬ武勲を立て、特別に6日間の休暇を与えられる。往復だけで4日かかる故郷の母のもとへ向かうアリョーシャだったが、お人よしの彼は道中で人助けのために貴重な時間を費やしてしまう。ようやく貨物列車に乗り込んだアリョーシャは、そこでシューラという少女に出会う。2人は惹かれ合い、束の間の幸せな時間を過ごすが……。
ネット上の声
- ソビエト共産党下の制作でも普遍的な価値を持つ反戦映画の名作
- 昔テレビで観た!なんだか急に思い出した
- 二度しか見ていないのでDVDがほしい映画
- 淡い恋がまぶしい、そのぶん切ない映画
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国ソ連
- 時間88分
- 監督グリゴーリ・チュフライ
- 主演ウラジミール・イワショフ
-
サスペンス
- 製作年1952年
- 製作国アメリカ
- 時間71分
- 監督リチャード・フライシャー
- 主演チャールズ・マックグロー
-
小津安二郎監督が広津和郎の小説「父と娘」を原作に父娘の絆を描いた名作ホームドラマ。大学教授の周吉は早くに妻に先立たれ、娘の紀子と2人きりで鎌倉に住んでいる。いまだに独身の紀子を心配する周吉だったが、周吉の妹まさが縁談を勧めても紀子は頑なに受け入れようとしない。周吉はそんな紀子に、自分も再婚を考えていると告げる。小津監督が娘の結婚や親の孤独を題材にした初めての作品で、その後の小津作品の作風を決定づけた。原節子が紀子役を演じる「紀子3部作」の第1作にして、原が初めて出演した小津作品でもある。小津監督が野田高梧と共同で脚色も手がけた。
ネット上の声
- 父親が大好きすぎる紀子と娘思いの優しく穏やかな父親の親離れ子離れのお話
- 何本も小津作品を観ているとどれも同じに見えてくる。ストーリーと時代...
- 「東京物語」が良すぎたので紀子三部作を遡って見はじめた
- 追悼・原節子 (※ほとんど映画のレビューではありません)
ヒューマンドラマ
- 製作年1949年
- 製作国日本
- 時間108分
- 監督小津安二郎
- 主演笠智衆
-
「イヴの総て」のジョセフ・L・マンキーウィッツが監督した作品で、L・C・モイズィッシュのスパイ実話を映画化したもの。製作は「出獄」のオットー・ラング。原著を「陽の当る場所」のマイケル・ウィルソンが脚色。撮影は「砂漠の鬼将軍」のノーバート・ブロディン、音楽はバーナード・ハーマン(「戦慄の調べ」)の担当である。主演は「砂漠の鬼将軍」のジェームズ・メイスンに「輪舞」のダニエル・ダリュウで、以下「黒ばら」のマイケル・レニー、「イヴの総て」のウォルター・ハムデンが共演、舞台からオスカー・カールウェイズが参加している。
サスペンス
- 製作年1952年
- 製作国アメリカ
- 時間108分
- 監督ジョセフ・L・マンキウィッツ
- 主演ジェームズ・メイソン
-
「次郎長三国志 第七部 初祝い清水港」に次ぐ次郎長三国志第八部。“オール読物”連載の村上元三の原作より、小川信昭、仲原俊哉が共同脚色し、「ごひいき六花撰 素ッ飛び男」のマキノ雅弘が監督している。撮影も「ごひいき六花撰 素ッ飛び男」の飯村正。出演者は前作と略々同じであるが、今回は「七人の侍」の志村喬、「風立ちぬ(1954)」の青山京子、「赤線基地」でデビューした川合玉江などが新しく出演する。
ネット上の声
- ウーン!一番の出来!
- シリーズ最高傑作。
- その刹那…。
- 夕顔といった花を使ったり詩そのものが出てくる詩的な映画でもあり森の石松のキャラク
時代劇
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間103分
- 監督マキノ雅弘
- 主演小堀明男
-
力が物を言う西部開拓時代のアメリカ。アリゾナのコーチス郡。
西部劇、 アクション
- 製作年1957年
- 製作国アメリカ
- 時間81分
- 監督サミュエル・フラー
- 主演バーバラ・スタンウィック
-
1020年代に一世を風びしたバンド・リーダー、レッド・ニコルズの半生に基づく音楽伝記映画。脚本を「月夜の出来事」のメルヴィル・シェイヴェルソンとジャック・ローズが書き、監督は同じくメルヴィル・シェイヴェルソン。撮影は「拳銃の罠」のダニエル・L・ファップ。音楽をリース・スティーヴンスが担当。出演は「戦場のドン・キホーテ」のダニー・ケイ、「めまい」のバーバラ・ベル・ゲデスやルイ・アームストロング、ボブ・クロスビー、シェリー・マン、レイ・アンソニーら。“マイ・ブルー・ヘヴン”“ビル・ベイリー”らの往年の流行曲が演奏される。製作はジャック・ローズ。
ネット上の声
- ダニー・ケイの魅力 ジャズの心地よさ
- 他のダニー・ケイとは一味違う
- 音楽も含めて胸にグッと来る。
- 神様と稀代のエンターテイナー
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国アメリカ
- 時間117分
- 監督メルヴィル・シェイヴルソン
- 主演ダニー・ケイ
-
黒澤監督初のシネスコープ作品。戦国時代、敗軍の大将真壁六郎太が、世継ぎの雪姫と隠し置いた黄金200貫とともに敵陣を突破し、同盟軍の陣内へ逃亡するまでの脱出劇。難関につぐ難関、次々とと襲い来る絶体絶命の危機を間一髪で切り抜けるアイデアの数々は、黒澤ほか三人の脚本家により練り上げられたもの。また、六郎太一行に付き添う狂言回しのごとき百姓コンビが、後に「スターウォーズ」の『C-3PO』、『R2-D2』の原案になった逸話はあまりにも有名。スリルとサスペンスとユーモアにあふれた、痛快娯楽時代劇の傑作巨編。
ネット上の声
- あのシーン、エキストラ何人使ってんだ?
- いろいろな影響を及ぼした、傑作!必見!
- スターウォーズを思い出してください!
- 全身全霊をかけるほどの目標があるか!
時代劇
- 製作年1958年
- 製作国日本
- 時間139分
- 監督黒澤明
- 主演三船敏郎
-
岩下俊作の原作から故伊丹万作と稲垣浩が脚色、「柳生武芸帳 双龍秘劔」の稲垣浩が再び監督する往年の名作の再映画化。撮影は「遥かなる男」の山田一夫が担当した。「柳生武芸帳 双龍秘劔」の三船敏郎、「張込み」の高峰秀子という顔合せに、芥川比呂志、笠智衆、宮口精二、多々良純、有島一郎などが出演。色彩はアグファカラー。
ネット上の声
- 戦前と戦後を比べることで、日本映画から何か奪われたのか?分かる名作でもある
- 身分の違いが綾を成す。純情男の凄絶なまでの片想い。
- 素晴らしい映像
- せつなかった
時代劇
- 製作年1958年
- 製作国日本
- 時間104分
- 監督稲垣浩
- 主演三船敏郎
-
故岸田国士の戯曲『紙風船』『驟雨』『ぶらんこ』『屋上の庭園』『隣の花』『犬は鎖につなぐべからず』『かんしゃく玉』等から「ここに泉あり」の水木洋子が脚色し、「くちづけ(1955)」第三話の成瀬巳喜男が監督、「朝霧(1955)」の玉井正夫が撮影を担当した。主なる出演者は「花ひらく(1955)」の佐野周二、「美しき母」の原節子、「あばれ行燈」の香川京子、「花嫁会議」の小林桂樹、「生きものの記録」の根岸明美、「くちづけ(1955)」第三話の伊豆肇など。
ネット上の声
- なんてことない日常なのにひき込まれる
- 5年目夫婦の機微(あきらめとも言う)
- 夫婦間の齟齬を描かせたらピカイチ
- なんてことはない夫婦の断面
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間91分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演佐野周二
-
新人灘千造が脚本を書き「血槍富士」の内田吐夢が監督に「緋牡丹記」の西垣六郎が撮影にあたる。音楽は「33号車応答なし」の芥川也寸志。出演者は映画初出演の音楽家小野比呂志と同じく声楽家の宮原卓也、「月に飛ぶ雁」の小杉勇、「花のゆくえ」の津島恵子、「美わしき歳月」の野添ひとみ、「母の曲」の宇津井健、「狼」の東野英治郎のほかに多々良純、加東大介、高田稔、有馬是馬など。
ネット上の声
- 酒場に集う人々の、自由闊達なやり取りが良く撮れている
- 大衆酒場の店の中、その場所に集う人々の人間模様
- 場末の酒場で繰り広げられる人情溢れる群像劇
- ごった煮ミュージカル?群像劇!
ヒューマンドラマ
- 製作年1955年
- 製作国日本
- 時間94分
- 監督内田吐夢
- 主演小杉勇
-
「お早よう」のコンビ野田高梧と小津安二郎の共同脚本を小津安二郎が監督したもので、ドサ廻り一座の浮草稼業ぶりを描いたもの。撮影は「鍵(1959)」の宮川一夫が担当した。
ネット上の声
- やはり小津映画は、心が温まります
- いつもとは違う趣の小津映画
- 小津の映画に雨が降るとき
- これは良かったですね☆4.0
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国日本
- 時間119分
- 監督小津安二郎
- 主演中村鴈治郎
-
女優に憧れる若い女性がベテラン女優を踏み台にのし上がっていく姿を描き、1951年・第23回アカデミー賞で作品賞など6部門に輝いた名作。実在の女優エリザベート・ベルクナーをモデルにしたメアリー・オルの短編小説を原作に、ブロードウェイの内幕を描き出す。アメリカ演劇界で最高の栄誉とされる賞が、新進女優イヴ・ハリントンに贈られた。満場の拍手が沸く中、イヴの本当の姿を知る数人だけが、複雑な表情で彼女の受賞を見守るのだった。8カ月前、劇作家ロイドの妻カレンは、大女優マーゴに憧れて毎夜のように劇場の楽屋口に現れるイヴを、マーゴに引き合わせる。マーゴはイヴの哀れな身上話に心を動かされ、彼女を住み込み秘書として雇うことに。しかしイヴは徐々に本性を現し始め、マーゴの周囲にいる演劇関係者たちに取り入っていく。大女優マーゴを「何がジェーンに起ったか?」のベティ・デイビス、イヴを「十戒」のアン・バクスターが演じ、マリリン・モンローが端役で出演。
ネット上の声
- どこまでもしたたかなる女、それがイヴ
- 殺人なき健常者によるサイコホラー
- 真に恐ろしいのは、女?否、女優!
- イヴははたしてヒールなのかっ?!
ヒューマンドラマ
- 製作年1950年
- 製作国アメリカ
- 時間138分
- 監督ジョセフ・L・マンキウィッツ
- 主演ベティ・デイヴィス
-
伊賀の国に代々伝わるこけ猿の壺。柳生の里城主・対馬守は壺に百万両を埋めた絵図面が塗り込められているという秘密を聞く。だが、彼はその壺を、弟の源三郎が婿入りする際に引き出物として与えてしまっていた。対馬守は江戸の源三郎に使いを出すが、源三郎は返還を断り、壺を売り払ってしまう。壺は転々として、七兵衛の息子ちょび安の金魚入れとなっていたが、七兵衛は地廻りのやくざに殺されてしまう。七兵衛が常連だったお藤の営む矢場で用心棒をしていた丹下左膳は、子供嫌いのお藤とともに、一人残された幼いちょび安の面倒を見ることになる…。
ネット上の声
- これが噂の山中映画1☆人情喜劇の最高傑作
- 呑気な人達と展開の軽快さ、とてもポップだ
- 黒澤、小津、成瀬、溝口に並ぶかも!
- 時代劇のイメージが変わりました
時代劇
- 製作年1935年
- 製作国日本
- 時間92分
- 監督山中貞雄
- 主演大河内傳次郎
-
シドニー・ハーモンが1955年に製作した刑事対ギャング映画で「黒い絨氈」のフィリップ・ヨーダンの脚本より「地獄への退却」のジョセフ・H・ルイスが監督した。撮影は「巴里のアメリカ人」のジョン・アルトン、出演者は「渓谷の騎士」のコーネル・ワイルド、ジーン・ウォレス夫妻をはじめ、「砂漠部隊」のリチャード・コンテ、「私刑される女」のブライアン・ドンレヴィ、「目撃者は語らず」のジェイ・アドラー、アール・ホリマン、リー・ヴァン・クリーフなど。ビデオタイトル「ビッグ・コンボ」。
ネット上の声
- 映像美を極めた傑作フィルム・ノワール
- 闇から浮かび上がって光へ
- 陰のある男
- バッキバキの陰影、無音のマズルフラッシュ、霧に消えてゆく男女…かっこよすぎます…
ヒューマンドラマ
- 製作年1955年
- 製作国アメリカ
- 時間89分
- 監督ジョセフ・H・ルイス
- 主演コーネル・ワイルド
-
2代目・尾上菊之助の悲恋をつづった村松梢風の同名小説を映画化し、溝口健二監督の代表作のひとつとなった傑作時代劇。5代目・尾上菊五郎の養子として周囲からもてはやされて育った菊之助は、自分の芸の未熟さを率直に指摘してくれる弟の乳母・お徳に恋心を抱く。ところが、ふたりの身分違いの恋に周囲は猛反対。家を飛び出してお徳と一緒に大阪へやって来た菊之助は、旅役者になって貧しい暮らしを送るが……。
ネット上の声
- “残菊”の意味は、菊之助よりもお徳の生き様についてだったのか…
- ワンショット・ワンシーンの完成された演出技法の見応えと演出美
- この映画を観て泣かない人っているのかな?
- 溝口名作に冴え渡る伝家の宝刀
ヒューマンドラマ
- 製作年1939年
- 製作国日本
- 時間143分
- 監督---
- 主演花柳章太郎
-
サイレント時代に映画化された伊藤大輔の「下郎」の再映画化で、彼自身が新しく脚本を書き直し、「明治一代女」についで監督する。撮影は「忍術児雷也 逆襲大蛇丸」の平野好美。主なる出演者は「のんき裁判」の田崎潤、「青春怪談(1955 市川崑)」の瑳峨三智子、「たそがれ酒場」の高田稔、「母性日記」の片山明彦、「藤十郎の恋」の小沢栄、「森繁のやりくり社員」の岡譲司など。
ネット上の声
- 嵯峨三智子があまりにも色っぽい
- 「切腹」よりも強烈
- 終盤が素晴らしい
- 着脱式“奴髭”
時代劇
- 製作年1955年
- 製作国日本
- 時間97分
- 監督伊藤大輔
- 主演田崎潤
-
インドの近代都市の中で次第に薄れてゆく家族関係、母と子の問題を追及した作品。ビフティブシャーン・バナールジの小説『パテル・パンチャリ』を三部作構成で、監督・脚本のサタジット・レイが試みた第一部「大地のうた」に続く第二部である。撮影スブラタ・ミットラ、音楽ラヴィ・シャンカールと前作と同じスタッフ。出演はオプの少年時代をピナキ・セン・グプタ、成年時代はスマラン・ゴシャール、父母は前作と同じカヌ・バナールジ、コルナ・バナールジである。
ネット上の声
- 「オプー三部作」の二作目
- 間をつなぐ作品
- ベネチア映画祭グランプリ。映画の最高傑作
- 🔸Film Diary🔸
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国インド
- 時間110分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ピナキ・セン・グプタ
-
川島雄三監督が1957年に発表した名作喜劇。幕末の文久2年、品川の遊郭で飲めや歌えやの大騒ぎを繰り広げた佐平次は、一文の金も持ち合わせておらず、遊んだ分を居残りで働くことに。しかし、お調子者の佐平次は自らの困難をものともせず、遊郭に立ち寄った高杉晋作らとも交友し、巻き起こる騒動を次々と片付けていく。物語のベースは古典落語の「居残り佐平次」。脚本を手がけた今村昌平が助監督を務めている。2012年、日活創立100周年記念事業の一環として最新のデジタル技術を駆使して映像修復した「デジタル修復版」が公開された。
ネット上の声
- 川島監督最高傑作:幕末動乱を喰う痛快喜劇
- 回顧主義?すごいものはすごいのです
- 【奇跡】スーパーヒーロー佐平次
- 今日も僕は佐平次をあがく。
幕末、 時代劇
- 製作年1957年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督川島雄三
- 主演フランキー堺
-
フランスのアルベール・ラモリス監督が56年に発表し、カンヌ国際映画祭パルムドールに輝いた名作ファンタジー。街灯に赤い風船が引っ掛かっているのを見つけた少年パスカルは、そこから風船を取って大切に扱いはじめる。やがて風船はパスカルの行く先々に勝手についてくるようになるが、いたずらっ子たちの標的にされてしまい……。シンプルなストーリーとセリフによって描かれる詩情豊かな世界。2008年、「白い馬」(1952年/40分)と本作のデジタルリマスター版がリバイバル公開。
ネット上の声
- 〜主演女優:赤い風船 助演男優:少年〜
- 言葉にできないほど素晴らしい!!!
- 甦った伝説の映画! お薦めです
- 叙情詩溢れる温かさが印象的
ファンタジー、 ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国フランス
- 時間35分
- 監督アルベール・ラモリス
- 主演パスカル・ラモリス
-
フランソワ・トリュフォーが1959年に発表した長編デビュー作。12歳の少年を主人公に描いた自伝的要素の強い作品で、第12回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞、トリュフォーは一躍“ヌーベルバーグの旗手”として知られるようになった。パリの下町で暮らす少年アントワーヌは、学校では教師から叱られてばかりで、家庭では両親の口論が絶えず、息苦しい毎日を送っていた。そんなある日、親友ルネと学校をサボった彼は、街中で母親が見知らぬ男性と抱き合っている姿を目撃してしまう。翌日、前日の欠席理由を教師に尋ねられたアントワーヌは、母親が死んだと嘘をつくが……。トリュフォーは本作の後もジャン=ピエール・レオ演じる主人公アントワーヌの成長を20年にわたって撮り続け、シリーズ5作目まで制作された。
ネット上の声
- 「これは自分だ」と感じさせるほど上手い!
- ここまでタイトルそのままな映画も珍しい
- 大人は子供の何をわかっているの??
- 少年は絶望から希望へと走りだす
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国フランス
- 時間97分
- 監督フランソワ・トリュフォー
- 主演ジャン=ピエール・レオ
-
「アンダルシアの犬」「黄金時代」などで知られるシュルレアリスム映画の巨匠ルイス・ブニュエルのメキシコ時代を代表する作品。悪行に手を染める少年たちの生態を描き、1951年・第4回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した。大都会メキシコシティのスラム街。感化院を脱走した少年ハイボは、街の不良少年たちのボスに返り咲く。ハイボは自分が感化院に送られたのはジュリアンの密告のせいだと知り、密かに復讐を誓う。ハイボ率いる不良少年たちは盲目の音楽師を襲ったり盗みを働いたりと悪行を繰り返し、仲間の1人であるペドロは罪悪感に苛まれるが……。2003年にはユネスコの「世界の記憶」に登録された。
ネット上の声
- 腐ったリンゴが他のリンゴも腐らせる
- 「時計じかけのオレンジ」よりも強烈
- これを見ればブニュエルが分かる
- 決して忘れてはいけない
ヒューマンドラマ
- 製作年1950年
- 製作国メキシコ
- 時間81分
- 監督ルイス・ブニュエル
- 主演ロベルト・コボ
-
「輪舞(1950)」のマックス・オフュルスが、ギイ・ド・モーパッサンの短篇三つ『仮面』『メゾン・テリエ』『モデル』を映画化したオムニバス、一九五二年作品。脚本は「輪舞(1950)」と同じくジャック・ナタンソンにオフュルスが協力している。撮影は「輪舞(1950)」のクリスチャン・マトラと「乙女の星」のフィリップ・アゴスティニの協同、音楽はジョエ・エイオスの担当。主演は「肉体の冠」のクロード・ドーファン、「一日だけの天国」のガビ・モルレ、「美しき青春」のマドレーヌ・ルノー、「肉体の罠」のジネット・ルクレール、「五本の指」のダニエル・ダリュー、「青髭」のピエール・ブラッスール、「夜は我がもの」のジャン・ギャバン、「女ざかり」のジャン・セルヴェ「輪舞(1950)」のダニエル・ジェランとシモーヌ・シモンらオール・スタア・キャストである。、
ネット上の声
- 愛は歌の様に、恋は花の様に…
- 映像の「快楽」
- 現代の映画でもよく撮ったなあと思えるレベルの緻密カメラワーク長回しが何回もあって
- オープニングの長回し、第3話のあのショッキングなショット!映像で魅せてくれる素晴
ヒューマンドラマ
- 製作年1952年
- 製作国フランス
- 時間94分
- 監督マックス・オフュルス
- 主演クロード・ドーファン
-
一人の男が強迫観念に捕われ、異常になっていく様を描く。製作はオスカル・ダンシヘルス、監督は「乱暴者」のルイス・ブニュエルで、メルセデス・ピントの原作をブニュエルとルイス・アルコリサが共同で脚色。撮影はガブリエル・フィゲロア、美術はエドワード・フィッツジェラルドとパブロ・ガルヴァン、編集はカルロス・サヴァヘ、音楽はルイス・ヘルナンデス・ブレトンがそれぞれ担当。出演はアルトゥーロ・デ・コルドヴァほか。
ネット上の声
- 最も狂っておらず、最も狂った作品
- 男が発狂するまでの「代理」
- 愛は狂気へと変貌を遂げる
- 女の足とパラノイア
ヒューマンドラマ
- 製作年1953年
- 製作国メキシコ
- 時間92分
- 監督ルイス・ブニュエル
- 主演アルトゥーロ・デ・コルドヴァ
-
東京洲崎遊廓の入口の飲み屋を中心にして、娼婦や、そこに出入りする男たちの姿を描いた芝木好子原作の“洲崎パラダイス”より「屋根裏の女たち」の井手俊郎と「東京の人」の寺田信義が共同で脚色、「風船」の川島雄三、「愛情」の高村倉太郎が、監督、撮影を夫々担当した。主な出演者は「続ただひとりの人」の新珠三千代、「火の鳥(1956)」の三橋達也、「雑居家族」の轟夕起子、「しあわせはどこに」の芦川いづみ、「悪魔の街」の河津清三郎、「燃ゆる黒帯 花の高校生」の牧真介、植村謙二郎など。
ネット上の声
- カッコ悪く足掻く主人公の姿に、監督自身の姿が重ねられている様な
- 映画は時代を映すそこに人は生きているか?
- 花街と堅気の境を描いた川島雄三監督の名作
- 凝ったアングルの映像でも凄く見やすい
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間81分
- 監督川島雄三
- 主演新珠三千代
-
チャーリー・チャップリン初のトーキー作品で最高傑作とも言われる風刺コメディ。
第1次大戦末期、トメニア国の兵士として戦線に出ていたユダヤ人の床屋チャーリーは、戦傷によりすべての記憶を失ってしまう。戦後、トメニアは独裁者ヒンケルが支配する国となりユダヤ人迫害を開始。そんな中、激変した状況を知らない床屋のチャーリーが退院し、ゲットーに帰ってくる。
チャップリンが、製作・監督・脚本・主演(2役)を務め、痛烈にヒトラーの独裁政治を批判した。邦題は「チャップリンの独裁者」でも知られる。
ネット上の声
- 惨いシーンを見せるだけが反戦映画ではない
- チャップリンが、命をかけて創った映画!
- チャップリンのメッセージそして最高傑作
- ラスト5分で世界の平和が変わるはず!
ヒューマンドラマ
- 製作年1940年
- 製作国アメリカ
- 時間126分
- 監督チャールズ・チャップリン
- 主演チャールズ・チャップリン
-
アルフレッド・ヒッチコック監督がグレイス・ケリーをヒロイン役に迎えて撮りあげた密室サスペンス。フレデリック・ノットの同名戯曲をノット自らの脚色で映画化し、妻の殺害を企む男の完全犯罪計画の行方を描く。元テニス選手のトニーは資産家の娘である妻マーゴとロンドンで暮らしているが、2人の仲はすっかり冷え切っていた。マーゴが作家のマークと不倫していることに気づいたトニーは、彼女を殺して財産を奪おうと考え、前科持ちの友人スワンに殺害を依頼。トニーはマークと一緒にパーティへ出かけてアリバイを作り、その間にスワンが夫妻の自宅へ侵入してマーゴを襲うが、思わぬトラブルが発生する。
ネット上の声
- オリジナル3D版を公開するなら今でしょ!
- 巻き込まれ型サスペンスに巻き込まれろ!?
- さすが、本格傑作ミステリーです!!
- ということで、ヒッチ先生の作品。
サスペンス
- 製作年1954年
- 製作国アメリカ
- 時間105分
- 監督アルフレッド・ヒッチコック
- 主演レイ・ミランド
-
名匠・小津安二郎の代表作で、東京で暮らす子どもたちを訪ねた老夫婦の姿を通し、戦後日本における家族関係の変化を描いた不朽の名作。ローポジションやカメラの固定といった“小津調”と形容される独自の技法で、親子の関係を丁寧に描き出す。尾道で暮らす老夫婦・周吉ととみは、東京で暮らす子どもたちを訪ねるため久々に上京する。しかし医者の長男・幸一も美容院を営む長女・志げもそれぞれの生活に忙しく、両親を構ってばかりいられない。唯一、戦死した次男の妻・紀子だけが彼らに優しい心遣いを見せるのだった。
ネット上の声
- 自分が育てた子供より、いわば他人のあんたの方が。。。
- “家族とは何か”を問い続ける普遍不朽の名作
- 連絡がないってことは元気だってことだね
- 孝行したい時に親は無し、、、かぁ・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間136分
- 監督小津安二郎
- 主演笠智衆
-
秘境ラップランドにくり展げられる愛の物語。監督は日本では初めてのロルフ・フスベルク、J・A・フリースの原作を脚色したのはアドルフ・シュッツとロルフ・フスベルク。撮影はカール・ベルティル・ビクトルソン、音楽は「天使なんかあるものか」のラルス・エリク・ラルソンが担当。製作はロルフ・フスベルク。出演は「アフリカの星」のヨアヒム・ハンセン、「殺人鬼登場」のエリカ・レンベルグ、その他スウェーデン映画界から、ビルイェル・マルムステーン、エドウィン・アドルフソンが参加。
ヒューマンドラマ
- 製作年1958年
- 製作国ドイツ
- 時間---分
- 監督ロルフ・フスベルグ
- 主演ヨアヒム・ハンセン