カンボジアの貧しい田舎からタイへ出稼ぎにきた少年が体験する過酷な強制労働の体験を、取材に基づく事実にフィクションを織り交ぜて描いた人間ドラマ。オーストラリア人監督ロッド・ラスジェンの長編デビュー作で、全編をクメール語とタイ語で描いた。第69回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門でエキュメニカル審査員賞を受賞。「消えた画 クメール・ルージュの真実」などのドキュメンタリーで知られるカンボジアの映画監督リティ・パンが製作総指揮に参加している。カンボジアの田舎の貧しい家庭で生まれ育った14歳のチャクラは、労働の担い手としか扱われない自分の境遇に納得できず、ひとり家を出る。仕事を斡旋してくれるというブローカーに連れられてタイにやってきたチャクラは、そこで奴隷として漁船に売り払われ、劣悪な環境下での労働を強いられる。陸から遠く離れた海上で助けはなく、船長に歯向かった者や衰弱した者は拷問され、殺され、海に捨てられていく。絶望的な状況下でチャクラの心は摩耗し、人間性は失われ、破壊的な衝動が生まれていく。そして、そんなチャクラは、生きるためにある手段をとる。
ネット上の声
- 家族と暮らす「青い家」が1番なんだ 一緒にいることが幸せなのだ。 彼の涙がそう語った。
- 家畜の餌以下の命の哀れ
- カンボジアの貧しい田舎からタイへ出稼ぎにきた少年が体験する過酷な強制労働の体験を
- 工場の出稼ぎへと向かうため国境を超えたつもりが、蓋を開けるとそこは人身売買の斡旋
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国オーストラリア
- 時間93分
- 監督ロッド・ラスジェン
- 主演サーム・ヘン