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「子宮に沈める」「飢えたライオン」などで社会の歪みを真正面から描いてきた緒方貴臣監督が、片脚を失くした主人公が義足のファッションモデルとして生きるなかで訪れる心境の変化を描いた人間ドラマ。
12歳の時に病気で片脚を切断し、入退院を繰り返していた音羽は、中学校の卒業式に参加できなかったが、クラスメイトたちが病院の屋上でサプライズの卒業式を開いてくれた。その様子を映した動画がSNSで話題になり、音羽にモデルのオファーが舞い込む。義足の女子高生モデルという特異性で一時的に注目されるも、その後の仕事は義足を隠したものばかり。しかしある時、「義足を障がいの象徴でなく、個性として捉えてほしい」という声に心を動かされた音羽は、もっと義足を前面に押し出していこうと決める。そんな彼女に、ファッションショー出演のチャンスが舞い込む。
主人公の音羽役で「推しが武道館いってくれたら死ぬ」の伊礼姫奈が主演を務め、音羽の人生に大きな影響を与えるファッションデザイナーの五十嵐を筒井真理子が演じた。進行性筋ジストロフィー(PMD)と診断されたモデルの森山風歩が監修・プロデューサーを務めている。
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間62分
- 監督緒方貴臣
- 主演伊礼姫奈
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1本のインディーズ映画に集った俳優たちにスポットを当てたドキュメンタリー。
日本の俳優・タレント人口は約2万4000人にものぼると言われる中、低予算のインディーズ映画にはタレント名鑑にも記載されていない俳優たちが多く出演している。2023年11月公開の緒方貴臣監督作「シンデレラガール」は、主役から脇役までほぼ全ての役をオーディションで選出した。2000人以上の応募者の中から主役に選ばれたのは、当時16歳にして10年以上のキャリアを持つ伊礼姫奈。「たまつきの夢」の辻千恵や「なのに、千輝くんが甘すぎる。」の佐月絵美もオーディションで役を獲得した。その一方で、映画スタッフを兼任しながらセリフのない役を演じる俳優たちもいた。
さまざまな環境や立場で参加する俳優たちは何を目指し、何を感じながら俳優人生を過ごしているのか。コロナ禍を乗り越えて夢を追い続ける若者たちの光と影を映し出し、彼らの“今”に迫る。
ドキュメンタリー
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間87分
- 監督今尾偲
- 主演伊藤由紀
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若手俳優発掘・育成を目的とした「私の卒業プロジェクト」の第4期で製作された劇場映画。
高校を卒業するとき、進学や就職といった進路の問題や、恋人・友人との関係の変化など、人それぞれが人生の岐路に立ち、それゆえに数々のドラマが生まれる。そんな高校生たちの思いや悩みを題材に、若者たちが前向きになれる物語を紡いでいく「私の卒業プロジェクト」。その第4期作品として製作された本作は、広島県福山市を舞台に同市で全編の撮影を敢行。卒業とともに新成人を迎える高校生たちが、大人になることや、自身の行末に思い悩みながらも一歩前進していく姿を描く。
「推しが武道館いってくれたら死ぬ」の伊礼姫奈、ドラマ「美しい彼」に出演した高橋璃央ら、1000名にのぼるオーディション応募者から選出された27名の若手俳優たちが出演する。
ネット上の声
- 今まさに社会に出ようとしている青春のオムニバス
- 18歳成人について
- 輝ける青春群像
- 素敵な作品
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督北川瞳
- 主演伊礼姫奈
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「ミスミソウ」の内藤瑛亮監督が「ヒメアノ~ル」の佐津川愛美を主演に迎えて撮りあげたホラー映画。2011年にインターネットの匿名掲示板で話題となった、ある新婚家族の出来事をモチーフに、謎の少女と家族の争いをオリジナル脚本で描き出す。
夫と娘と3人で中古の一軒家に引っ越してきた萩乃。家族に恵まれずに育った彼女にとって、自ら築いた家庭で過ごす日々は夢にまで見た幸せな生活だった。そんなある日、外出中の萩乃のもとに、娘の萌花から助けを求める電話が掛かってくる。慌てて帰宅すると我が家は荒れ果てており、そこには洋服を切り裂かれた萌花に馬乗りになって大きなハサミを握りしめる見知らぬ少女の姿があった。その少女「ちーちゃん」はかつてこの家に暮らしていたが、ある事件を起こして町を去ったはずだった。ちーちゃんの存在は、幸せそうに見えた萩乃たち家族が隠してきた“毒”を暴き出していく。
共演は「糸」の植原星空、「推しが武道館いってくれたら死ぬ」の伊礼姫奈。思春期の暗部を描き出す「惡の華」などで知られる漫画家・押見修造が、ちーちゃんのキャラクターデザインとして参加している。
ホラー
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間105分
- 監督内藤瑛亮
- 主演佐津川愛美