全19作品。金田敬監督が制作した映画ランキング

沢口靖子が「小津の秋」以来9年ぶりに映画主演を務め、子どもたちに熱い愛情を注ぐ小学校教師を演じたドラマ。転勤した小学校で3年生のクラス担任となった三木知世。学校では一切声を出すことができない「場面緘黙（かんもく）症」の疾患を持つ児童や、離婚した母と父親の借金を背負い貧しい生活を送る問題行動の多い児童など、さまざまな事情を持つ子どもたちに、知世はクラスメートや親たちと協力して全力で向き合っていく。原作は小学校教員の経験を持つ柴垣文子の同名小説。主人公の女性教師・三木知世役を沢口が演じ、村田雄浩、遠藤久美子、星由里子らが脇を固める。

母親の強い希望で幼い頃から音楽の道を歩んでいた千華は、激しい競争の中で次第に自信を喪失していく。やがて登校拒否が原因で大学を中退した千華は、フリーター生活を続けるうちに家に引きこもるようになってしまう。思いつめた千華は、「誰か私を助けてください」と書いた手紙を入れたペットボトルを千葉の水田へと流すと、それを拾った農家の晋平から手紙が届くようになる。主演はミュージカル界の新妻聖子、筧利夫。

広島県を舞台に、シングルファーザーで司法書士、そして元極道という3つの顔を持つ主人公・伊武努を田中圭が演じたリーガルドラマの劇場版。ふだんはお人好しで頼りないシングルファーザーの努は、「びったれ」（小心者を意味する広島弁）の言葉を聞くと突如ひょう変し、ある時は「切れ者の司法書士の顔」で庶民を助け、ある時は元極道の顔をのぞかせ、手段を選ばない「脅威の裏の顔」で悪党をくじいていく。原作は「カバチタレ！」「ダンダリン　労働基準監督官」など数々のドラマ化作品を手がけた田島隆の同名コミック。劇場版では海事代理士や行政書士として活躍する田島自身がオリジナル脚本を共同執筆し、全面監修も担当。田中、森カンナらドラマ版のキャストのほか、ライバル弁護士役に山本耕史、伊武の父親役に竹中直人が出演。

年下の若い男と復縁を望む元夫との間で揺れる女性の姿を、丸純子主演で描いた恋愛映画。離婚をして、ひとりでおむすび屋を切り盛りする尚美。尚美に気のあるそぶりをする客の草太に、尚美は年甲斐もなく恥じらいを見せていた。そんな尚美が離婚した元夫・真人と偶然再会し、真人は尚美に復縁を迫ってきた。若い草太と元夫の真人、2人の男の間で尚美の心が揺れ動く。監督は「劇場版　びったれ!!!」の金田敬。

「仮面ライダーカブト」の徳山秀典＆「轟轟戦隊ボウケンジャー」の齋藤ヤスカ共演によるボーイズラブストーリー。高校時代から仲が良かった大谷晋也と立花都は、卒業後は恋人となって一緒に暮らしていた。そんなある日、2人は高校の同級生・水沢雪子と再会する。高校時代から立花と雪子の仲を疑っていた大谷は、雪子の出現に不安を募らせていくが……。「青いうた　のど自慢　青春編」の金田敬監督がメガホンをとる。

谷崎潤一郎の同名原作を、「青いうた　のど自慢青春編」の金田敬監督が32年ぶりに映画化。主演は「いつかの君へ」「赤んぼ少女」の斎藤工と「大決戦！超ウルトラ8兄弟」の長澤奈央。明治初期、佐助は三味線奏者の春琴の姿を観音様とあがめ、弟子兼世話係として献身的に仕える。春琴は盲目で音曲の才能があったが、わがままで贅沢な暮らしのため生活は苦しかった。そんな折、名家の利太郎が春琴の美貌目立てに弟子入りし……。

性と愛をテーマに、さまざまな監督がそれぞれのラブストーリーを描く「Love＆Eros CINEMA COLLECTION」2ndシーズンの1作。農家に嫁いだ愛は、若い頃にあこがれていたアイドルグループ「モーニング娘。」のオーディションが行われることを知り、夫に内緒でダンスレッスンに通い始める。当初はあきれていたレッスン場のコーチ・中川も、愛の真剣な態度に感化され、指導に力を入れていく。しかしある日、夫にレッスン通いがばれてしまい問いただされた愛は、着の身着のままで家を飛び出し、東京を目指す。元グラビアアイドルで女優の嘉門洋子が主演。監督は「青いうた　のど自慢青春編」の金田敬。

秋月こおの人気ボーイズラブ小説「富士見二丁目交響楽団」シリーズの映画化。守村悠季がコンサートマスターを務める富士見市民交響楽団（通称フジミ）に、芸大出身で留学帰りの二枚目指揮者・桐ノ院圭がやってくる。圭の指揮で楽団はみるみるレベルアップしていくが、それまで楽団を引っ張ってきた自負のある悠季は圭のやり方が気に入らず、楽団を辞めようとする。しかし、そんな悠季を圭が引き止めて……。主演はミュージカル「テニスの王子様」でも共演した高崎翔太と新井裕介。

SM作家の団鬼六の短編小説を、「青いうた／のど自慢青春編」の金田敬が映画化。アダルト女優・愛染恭子の引退記念作品となる。SM小説家の鬼又は、東京湾に浮かべた屋形船を「奴隷船」と称し、船内でSM趣味の男たちが他人の“愛奴”を競り落とす「鬼面の会」というSMマニアの会を主催していた。そんなある日、鬼又は秘書兼愛人の美幸の不貞の現場を目撃し、ショックから以前愛人関係にあった旅館の女将・菊江のもとを訪れるが……。

東萌女子学園の教師・星川幸は生まれつきの男性恐怖症で、28歳になっても処女を貫いていた。そんな幸に一目ぼれをした神田寅一は、幸に会うため女装して東萌女子学園に通っていたが、寅一に好意を寄せる青井マキノの登場で女装がばれてしまう。そんな中、雷に打たれた幸とマキノの人格が入れ替わってしまい……。監督は「春琴抄（2008）」の金田敬、原作は人気漫画家・葉月京の「イヌネコ。」。

井筒和幸監督によるヒット作「のど自慢」から新たに生まれた青春ストーリー。豊かな自然が広がる青森県むつ市。問題を起こして中学を1年留年した達也は、一緒に卒業する1歳年下の弟・良太に誘われて、クラスメイトの恵梨香や俊介と一緒に卒業パーティで歌を披露することに。卒業後、それぞれの道へと進んだ4人は、時には挫折を経験しながらも成長していくが……。出演は、テレビドラマ「3年B組金八先生」の濱田岳、冨浦智嗣、寺島咲ほか。

紺野けい子のボーイズラブ・コミックを映画化した「愛の言霊」の続編。金田敬監督が続投し、13代目「いいとも青年隊」の植野堀まことと「手のひらの幸せ」の河合龍之介が主演を務める。広告代理店のIT部門で働く裕文（植野堀）は、エリート上司の慎司（河合）に密かに恋心を寄せていた。そんなある日、裕文は慎司が幼なじみの佐和子の元恋人であることを知り動揺する。

人生の曲がり角を迎えた人妻が、夫と元同級生という2人の男性の間で揺れ、自分にとっての幸せは何かに迷いながらも、やがて答えを見つけ出していく姿を描いたドラマ。学生時代からの交際を実らせて結婚した孝治と真理子。幸せな人生を歩むと思われた真理子だったが、孝治が怪しい事業に手を出したことで借金を背負い、真理子もその返済のため一日中、汗にまみれてアルバイトをする日々を送っていた。そんな時、元同級生の安西がIT事業で成功を収めていることを知り、真理子はお金を工面してもらおうと安西を訪ねる。安西はその見返りとして、真理子に3カ月間を共に過ごすという条件を出す。苦しい生活に疲れ果て、やがて目の前に現れた別の選択肢に葛藤する人妻の真理子を、元グラビアアイドルで女優の嘉門洋子が扮した。監督は、嘉門が主演した「農家の嫁　三十五歳、スカートの風」の金田敬、脚本も同じ森田剛行。

富士山ひょうたの同名コミックを、「仮面ライダー響鬼」の栩原楽人と「タクミくんシリーズ　虹色の硝子」の高橋優太主演で映画化したボーイズ・ラブ映画。ライターの戸崎は、取材先で高校時代の初恋相手・倉田と思わぬ再会を果たす。その晩、戸崎は戸惑いながらも倉田に抱かれてしまう。2人の関係はその後も続き、強引かと思えば優しい態度を見せる倉田に、戸崎はますますひかれていく。監督は「愛の言霊」の金田敬。